5/14-19まで長期出張のため、
音声のデイリーストーリーはお休みします。
起業家の多くは「情」に流されて失敗する。
投資家の多くは「金」に流されて破綻する。
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自分はどっちかなぁと考えたときに、
「お金に流されて破綻コース」かなという感じがしました。
そうならないために、
投資を頑張っていく必要があるんですが..
これは私がまだ起業をして、
何年かたったときの青くさい時代のとき、
共同でやっていたパートナーとの事業が
ものすごい失敗したときがあったんです。
メンバーは4人で、そのうちの一人が犯したミスでした。
3人は彼の失敗をカバーしようと、
どうにか資金を補填しようとしていたのですが、
私は一切1円たりとも出しませんでした。
金額が当時で1800万円という大きさでしたし、
そもそも私には借金もある身分で、
この額は補填できないと感じたからです。
非道だとか、人じゃないとか、
お前に情はないのかと散々メンバーからは攻められました。
あとの3人は普通に1800万円を集めてきてるんですから、
私からしたら心底お人よしだなと感じたものです。
それから半年、その大失敗をしたメンバーは、
会社から黙って去っていきました。
これが引き金となって、このプロジェクトは
跡形もなくなってしまったわけですが..
このときの教訓から、
「情で大きなお金を動かすことは、絶対にダメだな」
と、強く思ったのです。
私はこんなにかわいそうだから、
あなたが助けてしかるべきでしょう。
と、情に訴えてくる人間って、
案外実はそのへんに転がっていたりします。
情でピンとこなかったら、
体を使って誘惑してくる女子、と言い換えても構いません。
普通にいますからね、それでほだされて、
人生狂った人間をかなり見てきていますので、
男性は本当に注意しなければいけません。
一方で「投資」は、お金に流されて破綻する、
これはどういうことかというと..
投資はお金を使って、お金を生み出す、
いわば金銭的な錬金術のようなものなんです。
なのでその数字がじわじわと大きくなってくると、
ここに快感を覚える人はかなり多いんですよね。
そうなると「銀行の残高」を大きくするために、
必死に貯金と投資を繰り返すようになっていきます。
らいくさんもそうじゃないか? って?
否定はしませんが、私の場合
流されてはいないという意識があります。
貯めて貯めてまったく使わないってことはないし、
自分がこれだと思ったことに関しては、
常人の10倍、20倍、50倍のお金をかけますからね。
「現金を銀行にそんなに入れてどうするの?」
と、昔に聞かれたことがあります。
これはそもそも生涯で稼ぐであろう金額が、
すでに手元にあったら、この先何をやっても
大丈夫という安心料みたいなものですね。
だって考えてもみてくださいよ?
たとえば50歳になって全財産が10万円もない、
その日暮らしのような感じだったらどうですか?
普通の生き方なんかはもう、
これでは絶対にできないでしょう。
一歩間違えたらホームレス直行便ですよ。
よく若い人からこう言われることがあります。
「そんなにお金を貯めても意味がない」と。
こういう人は、投資家の重みをまるでわかっていません。
投資家は現金が0になった瞬間に、
死ぬしか方法はないと私は思っています。
そのぐらいの覚悟と決意で運用しているんですね。
私から言わせて頂くなら、
いい年齢を超えてきて、余剰資金が
たったの1000万すらない人というのは..
この先ものすごい苦労するだろうなと思います。
普通に働いて、それなりに投資をして、
ある程度の倹約意識があって、
貯金ができる人なら、このレベルの金額は、
「誰でも貯めることができる領域」です。
一人で生きている人にはまだピンとこないかもしれませんが、
男が最愛の女性を守り、さらに子供がいるとなってくると、
「守りの資金」というのは絶対的に必要になるんです。
お金がないから、我慢しなさい。
というフレーズは最悪も最低です。
もしそういう言葉で子供に忍耐をさせているなら、
残念ながらあなた自身が子供を育てる器ではないんです。
もちろん私も貧乏時代に息子は産んでいますから、
育てる「資格」すら持っていなかったんだと今では思います。
ですから二人目を生むときは、この先自分が何があっても、
絶対に20歳までは娘が自由に大胆に
楽しく生きられる金額を貯めてから生むと決心しました。
そうして生まれたのが今の娘ですから、
ここまでよくやったなと自分でも正直思いますよ。
でも本来、子供を産むって
そのぐらいの決心がいるんです。
だけど我々は「なんとかなるよな」というぐらいの、
軽い気持ちでほいほい子供を作るわけです。
それって子供側から考えれば「大損」もいいところですよね。
親の一人よがりというか。
「俺には7年彼女がいないから、付き合ってくれよ」
というのと同じぐらいに、身勝手です。
それでも私が現役で投資を続けている理由は、
自分のために、自分がより楽しく生きていくために、
投資を続けています。
自分の時間を犠牲にしてまで行う投資家は、
もう残念ながら古いパラダイムの
旧時代の投資家と言わざるを得ませんからね。