私自身がどうしても
「好き嫌い」がはっきりしているので、
どちらかというと俺みたいな人間や、
このサイトや音声が好きな方は..
「人の好み、激しかったりしませんか?」
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私は正直言って好き嫌いはかなり激しいです。
今でも人を好きになることはほとんどありませんし、
一般的にみても、友達や友人は全然いないほうです。
つまり「好みが激しい」というのは、
圧倒的に自分の時間が増えるといった
メリットもそこには確かに存在するかわりに..
デメリットもかなり潜ませているのです。
たとえば私の場合、上司には好かれますが、
同期や下の人間からは疎まれることのほうが多かったです。
サラリーマン時代、営業である程度の地位を確立してからは、
称賛を浴びるよりも批判を受けることのほうがなぜか多いのです。
それは嫉妬かもしれないし、妬みかもしれないし、
足をひっぱりたかったのかもしれない。
でもおそらく「人を受け入れる体制」が、
私の中にもっとあれば、逆に味方を作れたのかもしれないなと、
若干悲しくなるのは事実なんですよね。
そこで感じたのは、
人間の器の大きさは、白黒つけない
グレーゾーンをどれだけ広げていけるか?
だと思うんです。
あなたの価値観だとか、
自分はこう「思っている」ことってあるじゃないですか?
例えるなら、昔の私が持っていた価値観のひとつに、
「サラリーマンを続けている限り、
圧倒的な豊かさは絶対に享受できない」
というものがありました。
ですが実際に、自分がお客様に指導する立場になって、
年収1,000万円を軽く超えているビジネスパーソンは、
揃いも揃って、心身ともに豊かな人間は多かったのです。
そこで初めて、
「サラリーマンでも、ある程度突き抜けていけば、
豊かになる道もしっかりとそこには存在している」
という価値観が新しく加わったのです。
もしもあなたの価値観と相反する人と
話をしなくてはいけなかったり、
仕事上付き合っていく必要が出てきたとき..
まずはいったん、
その異なる価値観を受け入れてみてください。
少し前に息子の話を聞いていて思ったことがあって、
私自身も息子と同じく「サッカー」は
小学3年生からやっていました。
ですがどこにでもある「少年サッカー」のレベルですから、
市の大会であっさり負けてしまうこともあれば、
奇跡的に県大会に行くこともあるかな、というぐらいの実力です。
3年近くサッカーをやってきて、
県大会でベスト8というのが一番いい成績でした。
息子の場合は、関東大会からが
スタートだという認識があります。
はい、県大会なんて「勝って当たり前」という、
そういう場所でプレイしているんですね。
ここで仮に、私がいくら息子に
「サッカーの楽しさ」みたいなものを説いたところで、
まず理解し合えないわけです。
当然技術的にも、私が教えられることはほぼないですから、
しっかりとしたマインドの指導や、メンタル部分というのは、
私自身が息子以上に勉強をしていかなければいけない。
こういう部分は、私が貧乏時代のころ、
つまり息子が生まれたばかりのころはできませんでした。
息子がとにかく反抗的だったというのもありますが、
それ以上に「相手を受け入れよう」とする姿勢がなかったんですね。
それはまるで、決して引き合わない
磁石のS極とN極のように反発していました
俺はこう思っている、
息子はこう感じている。
だから話が合わない、敵だな、という感じです。
実の息子に味方も敵もないのですが、
当時の私は子育てをする器がなかったので、
リアルにこう思っていました。
でもこの思考は「かなり損しているな」
ということに気づいてからは、
意見の違う人も極力受け入れてみようと
感じられるようにはなりました。
なぜならそれが「感情を進化させるチャンス」かもしれないし、
新しいことを吸収できるチャンスかもしれないから。
最近は価値観のグレーゾーンを広げて、
そこまで白黒つけて生きる必要はないなと思ったわけです。
> らいくさんがそこに至るきっかけがあったのですか?
価値観のグレーゾーンが広がったのは
娘が生まれてからだった
と、この話をすると聞かれるのですが、
娘が生まれてずいぶん変わったなとは思います。
結婚したばかりのときは、
嫁にすら理解されてないと思ってましたから、
最悪離婚かまして、一人で
生きていけばいいやという気持ちが強かったです。
話が合わない人間はすぐにシャットアウトすればいい。
そういうギラついた雰囲気はありましたね。
でも子供たちが生まれて、本当の意味で
らいく家、という家庭を自分で持つようになってから、
子供たちそれぞれが、全然違う意見を持っている。
自分から派生した遺伝子を持っているはずなのに、
みんな違うんだ、ってことに気づいたんです。
そこから「俺が受け入れていかないと始まらないんだ」
ってことに気がついたんですよね、ようやく。
一人じゃ生きていけないんだ、ってこともわかったし、
一人のときよりも全然楽しいんだな、ってことも理解できました。
今までは何をするにも、一人で生きてやるという、
他人を寄せ付けないオーラみたいなものがありました。
でもやっとそれが間違っていると気付いたんです。
「一人の限界を、悟ることができたのです」