「どれだけ君は、意味のある人生を送れたと思う?」

「もっと君は本を読んだほうがいい」

このセリフは、私がまだ全然若かったころに、
敏腕の経営者の人から言われた言葉です。

そう、私はこう見えても昔から読書好きだったわけではなくて、
まったくもって「本を読む習慣がなかった」のです。

私もこれまでに何度も「お勧め本」を聞かれましたが、
それを教えたときに、

「目の前で即購入して、次の日に感想を短文でもいいから送る人」

は、たぶん100人いたら1人ぐらいだったと記憶してます。

当時のこの経営者の言葉を、
今の私がさらに言語化するとしたら..

「君の言葉には重みも経験も知性もない。
もっと他の成功者の生き様を肌で学んでから出直してこい」

たぶんですが、こういう意味だったんじゃないかなと感じています。

同時に「君は成功への道を、あせりすぎている」
そうも言いたかったようにも見えました。

童話に「うさぎとカメ」というお話がありますが、

あの本は、何回、何十回、何百回読んでも..
レースは「亀」が勝つように作られています。

あなたもなかなか仕事で成果がでないとき、
本当に忙しすぎて、身も心もボロボロになっているとき..

ゆっくりでいい、一歩ずつでいい。

少しずつの歩みでもいい。

「歩みを止めずに、歩き続ける」というのが大切です。

仮にその夢への扉へ向かう歩みが遅れてしまっても、
また立ち上がって、少しずつじわじわ進んでいけばいいんです。

私が今まで「すぐに成功した人間」を見てきて思ったことは、
彼らは「昔は成功していたけど、今は成功していない」

こういうパターンが非常に多かったのです。

つまり彼らは「ウサギ」型、だったのですね。

我々はどちらかといえば、間違いなくカメになる必要があり、
カメのようにコツコツとした「なにか」
をやっていくほうが重要なのです。

 

 

長編音声PSMでもお伝えさせて頂きましたが、

 

 

「あなたの才能」をもっと磨き上げてほしい。

僕には私なんか、天から授かったギフトなんてない、
あなたはそう声を大にして言いたいかもしれない。

私だってそうでした。

文章や言葉で飯を食いたいと決心したあの日、
あまりに言葉が出てこなくて、文字が書けなくて、
何もしゃべることができなくて、がく然としました。

「どうも、らいくです」と言ったきり、

そこから5分間何も喋れなかったことがあります。

どこかの本の一節を「そのまま」切り取って一行を書いたあと、
そこからまったく自分の言葉を紡げなかったこともありました。

それでも私は「文章」によって救われた人間ですから、
どうにかして、その道でご飯を食べたかったのです。

もちろん作家やビジネス書作家というフィールドでは、
絶対に私には勝ち目がないと思ったので..

当時は「セールス×文章×マーケティング」を掛け合わせて、
お客様にいろいろと提案する日々が続きました。

要するに「売りたくないもの」を売るために、
言葉を書き、音声を発していた暗黒時代
のことですね。

これもまた、自分のギフトからは遠すぎる生き方でしたが、
少なくともここで、私の才能のひとかけらは、
ある程度鍛え抜かれたというのは、一つの事実でした。

あなたも人生に迷ったときは..

ほんの少しだけ立ち止まって、
最後の最後でレースに勝った、
カメの歩みを、思い出してみてください。

持っている資産額が多いからとか、

貯えている貯金額がたんまりあるからだとか、

そういう金銭面だけを追いかけていると、
あなたの本当の才能は、どこかに隠れてしまいますから。