「私には全然何一つ才能がありません」

こういう声は割と頂きます。

ただそれって、でも..

「努力不足を、自分の才能のせいにしてないですか?」

 

 

私が営業をサラリーマン時代にやっていたとき、
何も努力をしていないとき、成績は常にビリかブービーでした。

当然給料も笑えるほどひどくて、
家賃生活費食費もろもろの固定費を支払ったら、
ほとんど何も残らない状態でした。

「これじゃあ俺の人生に先なんて間違いなくない..」

そう思った私は、No.1の営業マンのイケメンU氏に、
土下座して、1ヶ月ぐらい一緒に営業の同行をしました。

当時の私の営業プレゼンは、

「どこにでもあるマニュアルをひたすら説明するだけ」

反応は必ず「今はいいです」の一点ばり。
超つまらない営業トークでした。

No1の彼がやっているのは、話を自分からほとんどしない。
たぶん時間の90%以上は話をずっと聞いている。

それも「適当に聞く」んじゃなくて、
はたから見てもわかるぐらいに、真剣に聞いてるのです。

私はある日、その聞く秘訣を知りたくて、
訪問先の方に許可を取って、録音することにしました。

・話のもっていきかた

・相槌のタイミング

・声のトーン

・クロージング文句

・自分の話している時間

・価値観の共有

一番驚いたのは、彼の話は短いながらも、
相手に合わせた「ストーリー」が必ずあるんです。

足が痛いお客さんには、学生時代に骨折をしたエピソード、

大失恋をして悩んでいるお客さんには、
二股をして略奪されたエピソード、

子供が受験に落ちてふさぎこんでいる人には、
自分が受験で落ちたエピソード..

こういうストーリーって、敏腕の営業マンは、
即興で「架空の話」として作ることができるのは事実です。

でも彼は「すべて事実」の中から話していたのです。

1ヶ月フルに彼にべったりくっついて、
ひたすらメモを取って勉強をして、
スキマ時間には彼の話の聞き方をずっと聞いていました。

そうして7ヶ月ぐらいがたったころ..

気づいたら営業部内でNo.6まで成績が上がっていたのです。

 

デイリーストーリーの音声では、
自分の最高の才能を見抜く方法の中で、

 

1. それをしているときに時間を忘れるか?

2. 自分では普通だと思っているのに、凄いと言ってくれる人がいるか?

3. そこにあなたのパッションはあるかどうか?

 

これをお伝えさせて頂きました。

私は正直、営業は大嫌いでしたが、
それは単純に「売ることができなかったから」です。

ですが幸いに、私の場合は..

「人から学ぶ」ことは大好きでした。

「人から盗む」ことにもパッションがありました。

そして「営業の時間」という部分では、
10時間だろうと一日に使えるという粘り強さがあったのです。

もちろん今になって冷静に考えてみれば、
結局私に指導してくれた、No.1の人には、
一度も追いつけずに終わりました。

なので本当の意味での才能を考えたときに、
ベストな選択ではなかったのかもしれません。

それでも私がその会社をやめるときは、
不動のNo.2として上司からは何度も引き止めをくらいました。

一発のホームランは打てなかったですが、
コツコツとヒットを積み重ねていきました。

人生には「本当に頑張らないといけない時期」ってあります。

そのときに逃げるのか、立ち向かうかで、
あなたの「才能」がどれだけ深く開花するかが決まります。

 

「才能に逃げずに、才能のツボミを育てよう」