誰にも必要とされない人生なんて、
たぶんそれは、あなたの思い違いだね。

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「世界で誰一人も、俺のことを理解してくれる奴なんていない」

そう思っていた時代は結構ありました。

ですのでどんどんと自分の殻に閉じこもってしまって、
何も生み出さず、何も求めず、誰からも求められない
悲しい空しい時間というのは、案外長く生きてきました。

でもあるとき「予備校の先生にならないか」と、
フラフラしている私を見かねて声をかけてくれた奴がいたのです。

正直当時の私は貧乏だし、学歴もないし、
子供もいなかったし、いったい何を教えたらいいのか、
皆目見当がついていませんでした。

ただ無意識のうちに「やるよ、ありがとう」
と、決断できたのは人生の
ターニングポイントだったのかもしれません。

このときの経験から、私は感じました。

「人間はみんな、教育者のマインドセットを持つ必要がある」

私のように予備校の講師にはならなくても、
誰かに教えるという仕事をしていなかったとしても..

おそらく「子供」はほとんどの人が育てるはずです。

おそらく「後輩」はほとんどの人が面倒を見るはずです。

おそらく「上司」からは何かを教わるはずです。

そのときに自分は教育者なんだという心持ちをしているのと、
どうせ単なる組織の一コマだろうと、
適当な態度をとっている場合は..

それは人生を「他人事」でとらえてしまっています。

私の幼いころは、友達がいませんでした。

今でも十全にいるとは言いがたいですが、
まったく誰にも求められることはなかったのです。

それは外見も猛烈にださかったですし、
とにかく「人と喋る」ということが好きではなかったので、
いつも一人でたたずんでいるような子でした。

ですがふとしたきっかけで予備校講師になってからは、
人生でもっとも勉強をした時期かもしれません。

それほどまでに「誰かに教える」という仕事は、
笑えるほどハードで、常に栄養ドリンクを2本常備する
毎日が続いてはいました。

次の日が仕事のとき、
4時間寝た日はあったかなという感じですね。

それでもあのときの充実感は、
おそらくもう味わうことはないんじゃないかと感じます。

大人になってからの「スキル」って、
だいたい今の仕事に関連することしか意識して学びません。

そうなってくると仕事の幅というものが広がりません。

もちろんあなたが、その仕事を生涯続ける意思があるなら、
ひたすら仕事「だけ」のスキルを高めて
スペシャリストとして活躍するのはありです。

でももし、そこまで現状の仕事に熱意がないのならば、
今一度「自分の本当のモチベーションはなにか」を、
問いかけてみてください。

自分のモチベーションがどちらかというと下がるな..
という場合は、だいたい以下の3つが欠けてしまっています。

 

1.自分を管理する能力

これは自分で自分のことができる力のことです。

2.強みと自信が明確な状態

自分が失敗したときに、それでもうまくいくと思えるかどうか?

3.関係しあっているか?

相手の立場にたって、物事を考えられているか。
一人ですべて完結していないか、ということですね。

 

意外だと思うかもしれませんが、
モチベーションが下がる原因で「3」が、
我々がもっとも放置しがちな部分です。

そして軽視してしまうので、
無意識のうちにモチベーションがなくなっているのです。

逆にこの3つを意識できれば、
モチベーションはある程度、常時維持することが可能です。