我々には盲点が存在する。

自分では気づいていない間違いに、
いかに早く気づけるかが人生を左右する。

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私の中の「盲点」というのは、
夫婦は一度結婚をしたら、
ずっと一緒にいるものだと思っていました。

まあ普通はそういう形で婚礼の儀を行うのだと思いますが、
お金もなく、借金があり、仕事もうまくいっていない状況で、
いい結婚生活などが送れるはずもありません。

このサイト上でお伝えするのは初めてかもしれませんが、
私は息子を5歳まで一人で育てていました。

それからようやく収入も気力も復活してきて、
そこから今の嫁とヨリを戻して娘を生んだのです。

ここでの「盲点」は二つで、

・仮に夫婦といえど、生涯一緒に
いるというのは幻想にすぎない

・子供がいても女性が引き取るとは限らない

当時は本当に貧乏でしたから、
その中で男一人の子育ては本当に壮絶でした

ただし「盲点」はできれば自分で気づくよりも、

誰かに指摘されたほうがいいです。

私がいろんなところで、
「先生」や「師匠」を持ったほうがいいというのはそこです。

たとえば先日もピアノのレッスンで、
自分では正しいと思って練習していたフレーズの
「指番号」を間違えてずっと弾いていたのです。

おそらくこれは独学でやっていたら、
下手したら数ヶ月気づかなかったかもしれません。

ですが先生がいると、一瞬でその「ミス」に気づきます。

もちろん仕事上でいわゆる上司にあたる、
自分よりも能力、立場、仕事の質が高い人に
指導を仰ぐのは最初はとても緊張します。

同時にあなたがその先輩なり上司に対して、
ある程度のリスペクトがないと、
上辺だけの指導になってしまい、
あまり身につかないでしょう。

なので初めは、家族や友人との会話の中で、
あなたの中の「盲点」を探すのもいいですね。

そこでしっかりと指摘してくれる人を持つと、
進化しやすくなります。

起業時代の完全な盲点
俺のやりかたがすべて最高だと思い込んでいた

昔、私が起業をして間もなかったころ、
お客様から言われたことがあります。

――あなたの指導は的確で”私には”とても役立っているわ。
でもいつか、その指導には限界がくると思うの。

――なぜならあなたは、自分の考えをどちらかというと
相手にぶつけて、それを理解しない人は切り捨ててしまっているから。

――みんなそれぞれにペースがあって、
いろんな考え方があってやっているんだから、
あなたの考え”だけ”を押しつけたらもったいないですよ」

今考えてみると、彼女のこの指摘は、
本当に的を得ていたなぁと反省します。

このときは正直に告白すると、
仕事はあまりうまくいっていなくて、
収益は火の車の自転車操業状態でした。

投資からの収益なんて、一切なくて、
完全にジリ貧で「本気で死んでもいいな..」
と思うギリギリのところまで追い詰められていました。

このときの「死のうと言う感情」って、
誰にも言えないですし、そもそも理解がされません。

毎日を楽しんでいる人の考えが、
まるっきり理解できなかったんですね。

「俺の人生って、なんだったんだ?」

人生に対して絶望しか感じていなかった

その問いに対する当時の私の答えは、、

――絶望しかない、クソったれな現実しかない。

結局のところ実際にはむごく汚らしく、
生きるためだけに仕事をこなして、
起業をしたのにアルバイトを掛け持ちして、
なんとか必死に、生にしがみついていました。

今になって言えることは、

「死にたいと言う気持ちが
自分の心の中にあるうちはまだ大丈夫」

お金がないとか、投資でうまくいかないとか、
仕事で思うような結果が出ないときは、
死への振れ幅は人それぞれ大小あるにしても..

生きてきて「死にたい」と一度も感じたことのない人は、
私はそれだけで強い人間だと拍手を心から送りたい。

でももしあなたが「私の命なんてどうだっていい」
と、自暴自棄になった瞬間があるのだとしたら、
その死に対しての感情であったり、

もっと普段感じている「喜怒哀楽」を、
PSMなどの長編音声で理解してみてほしいのです。

これから先の人生、何をやったって一生同じだ

絶望に打ちひしがれているときは、
世界のすべてが敵に見えて憎いものです。

そんなときは、一度すべてを捨てて、
狂ったように何かに没頭して楽しんでみてください。

もしくは嗚咽を感じるようにむせび泣いていいんです。

または何にもなく突然怒り狂って、
大声で叫んだっていいのです。

私は貧乏時代、よく右ストレートを、
賃貸の壁にぶち込んで壁にいくつもの穴をこしらえました。

当然退去するときは大家さんにめちゃくちゃ叱られ、
修繕費用はものすごく高かったのが苦い思い出です。

ですからストレス解消用に、
ひとつふたつ、やわいクッションがあるといいですね。

でも何一つ悲しみも怒りもなく、
平和な一日をただ漠然と過ごすよりは、
悲痛な日を送るほうが、長い目で見るといいんです。

しんどいときは、これにどうしても気づけないから、
そこも「盲点」ではあるんですけどね。

自分は何かを成し遂げらえるんだ、
そんな過剰さといつも何かが足りないという
欠落した感情に挟まれている自分にウンザリ
しながら..

血管の中には自らがため込んだ、
ドス黒い血がグルグルと循環しているのです。

結局のところ、我々は仕事でも投資でも家庭でも、
本気で向き合わなければ、
何も変わらないし、何も生まれないのです。

「毎日惰眠を貪る卑しい豚にだけは、
ならないようにしないといけません」