僕らはみんな「秀でている才能のカケラ」が
存在しているんだけど..
才能の管轄外のところで、
どうしても勝負を仕掛けたくなっちゃうんだよね。
でも君自身の土俵外で、いくら頑張って努力しても
それは徒労に終わって、単純に疲れちゃうだけなんだよ。
君は君の「道」を見つける必要があるんだ。
君だけができる、資質をフルに使いこなすためにね。
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我々って「勝ちたい」と思う生き物です。
たとえば、収入。
たとえば、年収。
たとえば、住んでいる家の広さ。
たとえば、持っている車のグレード。
たとえば、身につけている時計。
たとえば、冷蔵庫の大きさ。
たとえば、子供の通っている学校の質。
たとえば、住んでいる地域。
たとえば、奥さんの気品や顔の作り。
たとえば、旦那の勤めている会社。
たとえば、働いている時間..
挙げたらキリがありませんが、
少なくとも私は、上記全部ではありませんが、
他人と比較したとき、やはり自分のほうが劣っていると、
くそ、負けたなと感じます。
一番顕著に昔ここを感じたのは、
本当に冴えない貧乏人の友人が、
誰がどこからどうみても、S級の美女と付き合っていたときです。
(S級の定義、1000人に1人レベルの”本当の”美人のこと)
芸能人の石原さとみさんクラスと言えば、
男性なら秒でわかるかと思います。
これは当時の彼女と見比べて、
完全に顔だけではなく、性格、内面、
所作、声、足、スタイル、趣味、価値観の一致具合..
すべて完璧に完敗しました。
1000%負けだと確信したのです。
男というのはどうしても「負ける」というのは、
少なくとも嫌だと感じる人のほうが多いと思っています。
シンプルに言うならば、あなたが大嫌いな奴が、
あなたよりも年収をかっさらていたら、
普通に悔しくありませんか?
私はリアルに悔しいですよ。
私が起業を失敗して、サラリーマンのほかに、
バイトをしながら食いつないでいたとき..
同年代でマジで大嫌いな人間が、
風のうわさでカリスマ美容師になって、
年収2000万円を超えているという話を聞きました。
正直今でも覚えているほどに悔しかったです。
これはガチの実話です、実際にそいつが統括している
店舗にもこっそり行きました。
ちなみに今、私の髪の毛を切ってもらっている、
小柄でなかなかかわいい美容師さんも、
そいつのことは瞬間で知っているような有名っぷりです。
やっぱ、悔しいですよ。
やっぱり、負けたくないですよ。
あなたにもたぶん、こういう気持ちがあると思います。
別に私のように「むかつく人間」じゃなくても、
たとえば仲のよかった友達が、
あなたよりも圧倒的に成功していたら..
素直にその友人のことを、心から喜べますか?
はっきり言って、私自身は無理だと思います。
は? なんで俺と変わらない人間が、
いつの間にか成功してやがるんだよと、
ものすごく嫉妬をすること間違いありません。
でも..
「勝ちたい」とあなたがいくら願っても、
この世の中には勝てない人間というのが、
必ず存在します。
本当に才能のある人間というのは、
この世にはいるんです。
おそらく私と同期でカリスマ美容師になった奴も、
努力ひとつでそこまで上り詰めたのではないと思ってます。
本当に虫の好かない人間で、
今まで出会った中でランキング入りするぐらいに、
私は少なくとも好きな人間ではありませんでしたから。
でも実際「そいつに稼ぎ」では
私はこてんぱんに負けたのです。
ぐうの根も出ないほどに、
完膚なきまでの敗北でした。
私を振り返ってきたときに、
人間関係ってどうしても苦手なんですね。
完全に「内向的」なタイプなんです。
ですからサラリーマンもまったく向いていませんし、
とにかく人と群れることが大嫌いでした。
(基本的にこの性格は今も絶賛で継続中です)
だけど投資家として足を使っているとき、
タキシードやスーツを着て、
いわゆる財界人のような奴らが集まるような、
パーティーに出続けていたときがありました。
愛想のない作り笑いを浮かべて、
無理やり外交的な「フリ」をしていたのです。
でも当然ながら、私のキャラではないですから、
最終的にはその活動は無理になりました。
結局投資家として足を使った活動で、
得られたものは限りなくゼロに近かったです。
お金も時間も気力も、私自身の心も、
だいぶ疲弊したのは本当の話です。
なのでそのとき、
「自分ができることは何か?」を考えぬきました。
自分の分野と戦っていくべき土俵を、
しっかりと決めて、それを磨くことを決意したのです。
プレイヤーとしては、
裁量FXのスイングトレードと競馬の自動売買。
他力の投資としては、
仮想通貨における投資案件の資金転がし。
(要は投資の得た利益をさらに回して、
利益を膨らませる手法のことです)
投資家としてはこの両刀を活用して、
最低限の位置までは現役を貫こうと思ったのです。
あなたにも必ずあるんです。
「これだけは負けない」という何かが。
上のフィールドを見ると難しく聞こえますが、
これを分解すると「数字」という二文字になります。
そう、私は他の人よりも、
「数字を扱ったものは、得意であり大好きだったのです」
だからトレードも、競馬もやっているだけの話なんですよね。
自分の土俵はここだ、と感じたのです。
たとえば息子であれば、少し抽象的にはなりますが、
粘り強さと、へこたれなさは相当なものだと思います。
私が同い年のとき、はっきり言って泣いた回数は、
ありすぎて記憶にありませんが、
息子が泣いているのは、5歳ぐらいから一度も見ていません。
強豪サッカーのチームでレギュラーがとれなかったときも、
腐らず地道に誰よりも練習を積んで、
レギュラーを獲得してきました。
もしあなたの子供が、どんな道を生きるにしても、
その子が幸せに好きなことをやって、
何かを達成できればいいんです。
それはたとえ小さなことだっていい。
それで幸せを感じられる人生を生きてくれるのなら、
それでいいんです。
子供の心を縛り付けることのないような、
親でありたいものです。