美意識って、自分で意識をしない限りは、
いくら年齢を重ねても「ダサい」ままで終わる。

逆に今どれだけうだつがあがらなくても、
一つの高い美意識だけで、
大口の仕事が舞い込む可能性だって全然あるんだよね。

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美意識って、我々が日常で考えるときに、
わかりやすく言えば「その身につけているもの」が、
あなた自身にフィットしているかだと思うんです。

たとえば財布の皮の質で一番高いのは、
エルメスだと思っていますし、
「金運が上がる」のもエルメスが一番適していると感じてます。

しかしながら美意識の観点から見ると、
私にエルメスは「合っていない」のでまず使いません。

今でも私が活用している財布は、
ほとんどの人が知らないであろうメーカーのです。

それは完ぺきに私が使いたいと思える財布として、
完全にフィットしているからですね。

美意識って肩書を超えて出会いを招きます

今でも興味深いエピソードとして、
たまたま妻の友人を紹介されたときに、
一流時計のランゲ&ゾーネをつけていたのです。

いてもたってもいられなくなって、

「それってランゲの**で相当なお値打ち品ですよね?
めちゃくちゃ格好いいです、俺もいつかほしいんです」

といったら、そこから話がむちゃくちゃ盛り上がって、
意気投合して、一緒にプロジェクトをやることになったのです。

正直このときの私の起業家としての地位は、
彼と比べたら500倍ぐらいの違う世界にいる方でした。

このときの俺の年収は起業をしているのに、
600に届くか届かないか、彼は1.4億ぐらい。

なのでプロジェクトをやるといっても、
私の取り分は10に対して1でいいと言いました。

でも彼は頑なにそれを受け入れることをせず、
しっかりと未熟者だった私に半分の報酬をきちんとくれたのです。

ここでは時計に対しての「美意識」を、
たまたま私が知識として保有していたという、
ひょんなことから仕事が発現しました。

つまり美意識があれば、役職の壁というのは、
軽々とときとして超えることがあるんです。

自分よりはるか格上の人と、
接することができるので、圧倒的な運をつかめます

今の自分から見て、いわゆる雲の上の存在の人と、
対峙したとき、やはり居心地は悪いです。

オーラが違うし、身にまとっているものの、
すべてが違うんですよね。

発言ひとつとっても、勉強になることばかり。

だから美意識をある一部分でもいいから、
持っていなければ、やはりどこかで
自分を卑下してしまって、どうせ俺なんか..と
まるで違う世界の住人のように接してしまいます。

それは無意識化で、口に出していなくても、
心で悪口を言ってしまっているんですね。

(どうせ俺とこいつは次元の違う立場だから、
俺なんかが何を言っても仕方がないよな。

 金持ちで謙虚でイケメンで美人の奥さんもいて、
オシャレで声も良くてランゲつけてるとか比の打ちどころがないやん..)

実際その彼は()内のことはすべて事実でした。

正直今の私であっても、
彼とはまったく釣り合っていませんから。

でも()みたいな無意識レベルでの悪口を、
今はなるべく言わないように努力はしています。

もちろん自分の妬みだったり情けなさって、
油断してしまうとついつい口に出てしまいます

そういった悪めな愚痴みたいな発言の、
どこからどこまでがよくないものなのかという
境界線はなかなか難しいところではあります。

ただ基本的にその相手が聞いて、
もしくは意識的に察してしまって、
嫌な気持ちになったりする。

または悲しい気持ちになったりすることは、
言ってはいけないし、その人がいる前では
頭の中で感じてしまうこともNGだと思います。

逆にその人を褒めるような点があるならば、
それは積極的に言ったほうがいいです。

彼にどうして私と一緒に仕事をしようと思ったんですか?

と聞いたことがあります。

そうしたら彼はこう言ってました。

――僕の肩書きだとか収入だとかを抜きにして、
一人の人間として好いてくれていることが、
誠実な気持ちとして言葉でしっかり伝わってきたからです。

要するにこれは「本音」でぶつかっていったのです

もちろんそれが当時の私にできたのは、
私が興味のあるいずれ買いたいと思っている
時計をつけていたから、という入り口になったことは事実です。

でもその気持ちを純粋に素直に伝えつくして、
その相手のことを好きになった気持ちが
おそらくですが伝わったのだと今では考えています。

収入がいくらあっても美意識がまるでないグループもあります。

一方で収入もしっかりあって、
持ち合わせているグループもあります。

たとえあなたの収入が下がっても、
美意識という財産は消えずに残る
安全ネットになるんですよね。

そして美意識というのは子供にも継承できますから、
まだ意味のわからないうちから、
一流のもの、風景、器、場所などに触れされてあげると..

子供の将来に必ず役立ちます。

意味がまったくわからないうちに見せておくほうが、
頭ではなく、体で感じることができるのです。

子供のころに一回見たという記憶という
体験が、ものすごい影響になるのです。