よくおススメの本を人に聞く人がいるけど、
君がどういう本を読んできたのか、
どういう作家が好きなのかの事前情報なしに、
「運命の一冊」はそう教えることはできないよね。

僕にとっては人生観を揺るがしたような本でも、
君にはまるでピンとこないなんて、よくある話さ。

最近かなりの当たり本を引いたので、
今日はこのテーマでお話していこうと思います。

結論から言うと「おすすめの本」というのは、
あなたが「好きな作家」を見つける作業に他ならないんです。

私が作家で一人だけ好きな人を選ぶなら、
言うまでもなく村上春樹氏一択です。

次点だと誰になるんだろ、難しいですね。

作家で「すべての書籍」をコンプリートしているのは、
彼だけです。

6~8割の著作は買っている人なら何人かいますが、
すべて持っていると胸を張れるのは彼だけだからです。

小説外のビジネス本を考えたときに、
これはかなり難しい部分になります。

単純に私の人生を変えたであろう本を3冊だけ抜き出すならば、

・成功者の告白(神田昌典)
* 起業時代のどん底2回をこれで乗り切った

・ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人/ハーブ・エッカー
―お金を引き寄せる「富裕の法則」
*個人的に「お金本」で一番とっつきやすいと思う。

・究極の損得勘定(小林正観)
貧乏時代の私の思考を180度変えてくれた名著

この3冊は、2万円でも個人的には「買い」

本当はもっとたくさんあるんですが、
「あまり人があげないようなもの」をあえて出してみました。

このへんの本は正直、ある程度成功してから読んでも、
そこまで心には響かないと思います。(小林正観さんは別かな)

今一つ成功していないし、モヤモヤするし、
たいして稼ぎのないときこそ、
10回以上は読んでほしいですね。

この3冊は2万円で買っても
個人的には絶対損をしないと思ってます。

結局相性のいい作家と出会うって、
実は案外「低い確率」なんですよね。

これは小説で例えるとわかりやすいんですが、
何気なく手にとって買った一冊が、
自分にとって駄作だったとき、次はまず買わないでしょう。

でもその一冊がめちゃくちゃ面白かったとき、
確実に次も購入しようと思うはずです。

相性のいい作家って、確率は高くないものの、
恋愛と同じで基本的に「直感」でわかります。

好きな作家の言葉ってとにかく自分の胸に
ダイレクトに直球で降りてくるんですよね。

たとえば神田さんが存在していなかったら、
私はマーケティングとコピーライティングを
学ばなかったでしょう。

同時にセールスの世界に飛び込むこともなかったし、
そうしたら今の自社は確実に存在しません。

ミリオネア・マインドは私が本当に苦しかったとき、
リアルに支えてくれた本です

この書籍はもうおそらく、
70回ぐらいは読んでると思います。

今本棚から手にとっても
おそろしいぐらい良い事が書いてありますね。

小林さんの本は、人によっては
まったくピンとこないかもしれません。

ただどうして自分の事業がうまくいかないのか?
なんでこんなにむかつくことばかりが起こるのか?

すべては自分の原因と発言にあるんだと、
完全に自分の中に腑に落ちましたね。

この3冊に関しては正直なところ、
言葉で説明すればするほど陳腐になるので、
あまり感想みたいなことを言いたくないんです。

とにかく私の心の中には、スっと入ってきたんですよね。

彼らの本って、今の私が読んでも
本当に勉強になることが多いです。

良書って基本的には、本を読むだけで
どんなにへこんでいても腐っていても、
不死鳥のようによみがえることができるんです。

その著者の書籍をパラパラと読むだけで、
毎日のくだらない日常に「色」がつくんですよね

言葉のシャワーって、偉大ですよ。

「好きな著者を見つけたい」と思ったときに、
まずは本屋に行って、とにかくランダムで
1著者1冊を守ってそれで10冊購入する。

amazonに飛んで今の自分が一番気になっている
異なるキーワードで検索して、
タイトルを見て10冊買ってみる。

これで20冊、そしてそれを5回行えば
この中で一人ぐらいは、あなたが生涯支えていきたい
どんぴしゃな著者が見つかるはずです。

こういうのって「出会う時期」も相当重要で、
たとえば私が村上春樹さんを読んだときは、
とにかく働くことに絶望をしていたときでした。

すべてを投げ出して会社をサボって、
ねじまき鳥クロニクルを読んだときの感動は、
今でも覚えています。

あのときは無駄に電車を走らせて、
なんの目的もないまま名古屋に行ったんだよなぁ。

たぶん初恋の人を無性に思い出して、
どこに住んでいるかもわからない、
当時は名古屋なんて行ったこそもなかったのに、
衝動的に春樹を片手に名古屋に降り立ったんです。

本ってやっぱり「流行」があるじゃないですか?

でもそんなのは、まったく関係ないと思ってます。

私が初めて村上春樹を手に取ったときは、
もちろんかなり有名でしたが、今ほど猫も杓子も
メディアが取り上げるレベルではなかったんです。

流行なんか無視をして、ひたすら自分の
好きなジャンルをどん欲に読んでみてほしい。

ただ今回は「漫画」はカットします。

活字を中心をする媒体、つまりは、
小説、ビジネス本、実用書あたりから選んでほしいですね。

たとえば筋トレを深く掘り下げていくと、
必ず栄養学や、生物学、化学、医学の壁にぶつかります。

サプリメントをとる意味を考えて、
粗悪品が多いことに絶望して、のたうちまわります。

自分の肉体がなかなか変化しないで、
筋トレなんかやったって意味ねーんだよと叫びたくなります。

なんでもいいんですが、没頭していると、
自分自身で必ず掘り下げていきたくなります。

そしてそれを深く掘り下げるためには、
「好きなジャンル以外の本も読む必要がある」

と、気づけるのです。

たとえば私の人生を変えた神田昌典も、
マーケティングをまったく知らない時期に読むのと、
ある程度セールスやマーケティングを
学んでから読むのだと「発見の質」が違います。

小説なんかもそうで、10代のときに読むのと、
20代で社会人になってから読むのと、
30代で生き方に悩んでから読むのと、
40代で子供ができてから読むのとでは全然違います。

50代になって起業しようか悩んでいるときに読むのと、
60代で投資を始めようとしているときに読むのとでは違うんです。

70代で読めば人生を思い切り回想できるでしょうし、
年齢によって「書籍の味わい方」というのも変わってくるのです。

たとえば投資ひとつとっても、
数学がまったくできない人や、
分析や解析が本当に嫌いな人が投資を極めるのは..

個人的にはかなり難しいと思っています。

もちろん数字が嫌いでも、月に100万円ぐらいの収益は、
どれだけ才能がなかろうと努力ひとつでいきます

ただ月に300~500万円は才能のカケラを
じっくり育てていかないとまず絶対に到達はしません。

年収じゃないですよ? 月収です。

国語が大嫌いだったまま大人になると、
本を読むことにそもそも抵抗がありますから、
上位10%以上に入ることは、だいぶ難しくなるでしょう。

ただし国語が本当に嫌いだったとしても、
「読める本」や「面白い本」というのは普通に存在します。

そういう著者を、あなたが探せるかどうかです。

本を読み続けていると「心の利息」が
だんたん貯まっていくんです。

心からその利息が溢れ出してきたときに、
実際の「現金」となって稼ぎが増えていきます。

基本的に本を買って読んで「よかったな」
という率直な感想が出てきたときには、
必ずその書籍の内容に書かれていることを..

「一回は実践、行動に移してみてください」

その生き方をしていて、
あなたが1~2年たって何も変わらないことは、
絶対ないと言い切ってもいいです。